アーヴィングペンの二つのポートレイトは20世紀と21世紀の二つの時代でを象徴している。右は賛否両論ある1950年ヴォーグの表紙で、左は同じヴォーグに登場したアンダーカバーの2006年のルック。ハイファッションは私達人間に何かを伝えることが出来るかとよく言われるけれど、このポートレイトたちは、50年たった今でも私達の文明に対してメッセージを発していると思うの。この二つの写真を見れば、魂に訴えかける詩を書く劇作家が作品に伝えたい思いを込めるように、これらのポートレイトが背後に隠された人類へのメッセージを発信していることに気が付くはず。これらの写真と関連している時代をウィキペディアで調べてみた。そしてたどり着いた結論は、
ほら、私は室内でも雨の日でもいつでもサングラスをかけているでしょ。それはサングラスをかけることで自分をクールに見せることができるから。相手のことを注目してみているわけではないけれど、相手は私のことを見ている。これがポイトリーバーチ ナイロンエラトート French Navy |Tory Burch マザーズバッグント。「絶対に見てほしいわけではないけれど、他人に気が付いてほしい、注目されたい」と思う傾向が人間にはある。右の写真のお嬢さんは花のようにか弱く、臆病だからではなく、テラコッタの植木鉢に入ったすべての花に、いやもっと言えば太陽にも愛されたい、注目してほしいと思っているからベールとハットを身に着けている。じゃあ左の覆面生命体は?あれを着たら、たぶんNASAの人工衛星が宇宙で人間以外のナルシストな生命体を見つけたらこんな感じだろうね。笑
ファッションは言葉で主張しなくても相手から気が付いてもらえるという特徴を持ってる。※ここでは汗ばんだジム用ウェアとか、サラリーマンのビジネススーツとか、日常的な洋服じゃなくて、ファッションのことを言っているの。ファッションとスタイルによって自分自身を他人に認識してもらえるという訳。待てよ。私はそこまでファッションフリークじゃないから関係ないか、ナルシスなんて。」と思った?ミーシャのブログを読んでいる時点でそれはないはず。そんなこと言っちゃうなんてとってもかわいいけれど、嘘は良くないわ!笑世の中には決して変わらないものがあって、ファッション、コスチューム、ドレス、ファンタジーそしてそれらすべてによってもたらされる幸せな感情すべてに執着する人間の性質もそのうちの一つ。
ナルシズム。いわゆる vanityですね。人間のこの性質が感情的にも、肉体的にも、様々なカタチで表れるが、ファッション的なナルシズムはもっとも無難でマシと私は思う。自分をいちばん素敵に見せたいと思うにきまってる。アーヴィングペンはこうした人間の性質を上品に捉えて、表現した。ファッションフォトグラファーが有名になる理由でもあると思う。彼は人間のナルシズム的性質を否定してない。みんな、そうじゃない? なぜなら、私達は忙しすぎて自分が想像以上に自分に執着していることに気が付かないから。私のナルシっぽい読者さんたち、自撮りしてみて!そうしてくれれば私はものの0.5秒でインスタグラムに載った皆の自撮りを2回タップしてあなたの可愛くうぬぼれた姿に「いいね」してあげる。でもこんなことを言っときながら私がサングラスをして何気ない風を装っていても、実はインスタに載せた自分の写真にみんながいいねしてくれるのを待ってることを神様はご存知なんだけどね。
これまでどれもこれも事実を皮肉っぽく述べてきたけれど(ブラックジョークかよ?!って)、一つだけ本心だったことがある。それは、目の見えない彼の演奏から「光」を感じるという経験はとても印象深いものだった。なんというか「障子越しの光」とでも言うのだろうか、何とも言えない音色を彼は奏でることが出来る。当然、譜面を読むことが出来ないので、楽曲はすべて演奏して伝えることになる。驚いたことに彼は複雑な楽曲でも一回で憶えてしまう。才能と努力という言葉はユイシァンのような人間のためにあるのだろう。 2011年の4月に彼は東京でコンサートを開いた。当時、外国からのアーティストの来日の殆どがキャンセルされていく中、彼は全く躊躇なく日本にやって来た。そしてコンサートを東北支援のチャリティーコンサートに切り替え、その美しい音色マークバイマークジェイコブス マザーズバッグ ロックロブスター|marc by marc jacobsをコンサートホールに響かせてくれた。
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